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オンラインストレージ

Last-modified: 2014-07-29 (火) 13:39:13 (3553d)
Top / オンラインストレージ


すっかり市民権を得た、オンラインストレージについて。
一般的にはインターネット上にデータを保管することができるサービスを指し、クラウドストレージとも呼ぶ。



概要

オンラインストレージの種類と性質

オンラインストレージには、下記の二つの種類がある。
ただ、これは機能の分類と呼ぶこともでき、Dropboxのように双方の機能を併せ持つものもある。

ファイルサーバ系の単純ストレージ型

その名の通り、単なるデータの保管場所として使用するケース。
多くのサービスはWebブラウザからアップロードすることができ、ドラッグアンドドロップに対応するものもある。

長所は、なんといっても下記の同期共有型と違いここが正であることというファイルサーバと同じ使い方をすること。

なお、ドライブとしてマウント(マイコンピュータ配下に、ネットワークドライブのように定義できること)できるサービスもあり、そういったものはエクスプローラなどで直接的に利用可能。

マルチデバイス間での同期共有型

SkyDriveDropboxに代表される、クラウドサーバを経由してPCとスマートデバイス等の間でローカルデータを同期できるというもの。

例えば、会社支給のPCとタブレットPCの間でデータを同期共有し、会社でPCを使用して作成した資料を、出先でタブレットを使用してプレゼンテーションを行うといった利用方法がある。

非常に便利であることは言うまでもないが、下記のような欠点もある。

  • 一度同期を取る設定をしたPCは基本的に同期が取られ続けるため利便性と引き換えにセキュリティレベルが犠牲になっている
  • 例えリモートでパスワードを変更したとしても「その時点までに同期されているデータ」はローカルから消せるわけではないため、同期を取る端末が増えれば増える程に情報の漏洩元が増えること。
  • それらに加え、スマートデバイスはスマートであるがゆえに紛失・盗難が発生しやすく、二次災害が起きやすい
  • ファイルサーバ的な存在と違い「どの端末にあるデータが正」ということがないため、ひとつのファイルを複数の人間が同時に編集するという用途には向かない

クラウドにデータを預ける、ということについて

例えばDropboxは、データを後述のAmazon S3というサービスに保管しており、S3ではデータは複数のデータセンタにコピーされ、データが破損していないか定期的にチェックしており、もしエラーがあれば修復されるとのこと。
そのため、もしデータセンタごと壊滅しても、他のデータセンタからデータを取り出すことができるのだそうな。

クラウドは不安で信頼性に欠けると思っている方、御社でご利用のデータセンタやサーバルームはこれよりもセキュアで信用できるものですか?ローカルPCにデータを蓄えている方が安全ですか?

もちろん、だからといってオンラインストレージの全てが安全だというわけではなく、特に新興のサービスが有事の際をどの程度考えているかなんてわかったものではない。

また、例えばオペレータのミスでデータが消されてしまった等のヒューマンエラーや不正アクセスはオンラインストレージでなくとも発生する可能性はあるが、サービスの永続性が保証されていないため事業者が運営を停止してしまったり、知らず知らずのうちに規約違反を犯してしまいデータが保全されなかったなど、クラウドソリューションの一つであるために自社のファイルサーバなら起こりえないことが発生し得る。

そのため、完全に信用しきってしまうのではなく、特に法人ユースでは有事の際が発生する前提でリカバリプランを策定しなければならない。

代表的なサービス

結局、どのサービスが良いか?

容量などは、記事下部の参考URLに比較サイトがあるためそちらを参考にされたし。
筆者は、オンランストレージは今後DropboxGoogleドライブSkyDriveAmazon Simple Storage Service(S3)の四強になると考えている。

理由は簡単で、これらは他のサービスにはない特徴があり、他のサービスを幾つか利用してみたところ、インタフェースが貧弱だったり、通信速度が遅かったり、他のサービスから乗り換える程の魅力が無かったりするためで、ざっくりと各々の強みと弱みを下記の表に簡単にまとめた。

サービス名強み弱み
Dropbox連携アプリがダントツに多彩、どんなにITリテラシーが低くても使える簡単さ具合、一度利用すると乗り換える理由が全くない程に快適個人ユースというイメージが定着し過ぎてしまいビジネスユースのサービスもあるのだが企業として利用することに難色を示されやすい、ファイルの共同編集には向かない、追加購入する容量は相対的に高め、同期共有型のためローカルディスクの容量を食う
Googleドライブ各種Google社が展開するサービスとのコラボ、検索が凄まじく早い、極端に言えば「格納したデータは、Google社が好きにできる」など、利用規約が圧倒的に利用者にとって不利(詳細はこちらを参照のこと)
SkyDriveWindows8よりOSレベルでサポートされるため信頼性が高い、Office365をはじめとしたMicrosoft社が展開するサービスとのコラボ、追加購入費用が他のサービスより安い1ファイル当たりの最大ファイルサイズが他サービスより小さい(2GB)、二段階認証などはあるものの登録した端末のデスクトップやマイドキュメントなどもWebブラウザから見れてしまうためアカウントハックされた際のリスクはダントツで高い
Amazon S3Dropboxなどのサービスも実はこれを使用していたりストレージ自体への信頼性という意味では一番?、そのため企業ユースも強い抵抗感なく浸透しつつある、テラバイト単位のデータを格納する場合もはやこれ一択の感がある連携するアプリやサービスが他と比べて少ない、固定料金でなくアクセスに比例するなど馴染みのない価格体系、そのため費用感が見積もりづらい

なお、上記にEvernoteが無い理由については、これもオンラインストレージのひとつではあるものの、DropboxSkyDriveといったものと比較する対象ではないと考えたためであり、もちろん素敵過ぎるサービスのため筆者も利用しているし、今後も定番であり続けることは間違いないと考える。

サービスの選び方

最も重要なのは、「何を格納しようとしているか」と「なにがやりたいか」で、次は「高速であるか」と考える。

「何を格納しようとしているか」については、無料で使える容量と有料で使う場合の価格と容量を照らし合わせればよいし、「なにがやりたいか」を考えれば、エクスプローラから共有ドライブとして使えるか・Webブラウザからアクセスできるか*1・PCでの使い勝手はどうか・スマートフォン対応や連携アプリは充分であるかなどを考えればよい。

或いは、難しく考えずに無料で使えるサービスを、取りあえず試してみるという方法でも良いのかもしれないが、それは個人ユースの話。

大人数で使用しセキュリティや情報漏洩対策に重きを置く法人ユースと、少人数で使用しひたすら利便性を追求する個人ユースの違いは認識せねばならず、前者はユーザアカウントやそれごとのアクセス権限などが管理できなければならないというハードルがある。

関連ページ

Wikiの関連ページ

'オンラインストレージ/' には、下位層のページがありません。

外部参考URL

なお、古い記事もあるため、参照される際は最新情報の確認もお忘れなく。

比較系

クラウドストレージ6種の仕様比較まとめ
「iCloud」「SkyDrive」「Dropbox」「SugarSync」の容量と価格が一目でわかる画像を公開。最も優秀なサービスは話題の「SkyDrive」か?!
何がどう違う? 「SkyDrive」『Dropbox』「Amazon Cloud Drive」を比較
計130GB以上の無料クラウドストレージでiPhone/iPadの容量を節約しよう
【二瓶 朗のデジタルトレッキング】4大サービスを徹底比較! 本当に使えるクラウドストレージはどれだ?
SkyDriveとGoogle Drive、Dropbox、および iCloudの比較
Dropbox vs 他社オンラインストレージ:アナタに一番合っているのはどれ?
無期限にデータを保存するならドコ?オンラインストレージ比較

こんなのもある、オンラインストレージ

その他

Dropboxなどクラウド上でファイル形式を変換できるサービス「CloudConvert」
DropboxやEvernoteなどのクラウドサービスを横断検索できる『CloudKafe』
無料でDropbox・SkyDriveなどを国家レベルの暗号化で自動的に保護する「Cloudfogger」




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  • ああああ -- test? 2020-12-23 (水) 19:11:25
  • ああああ -- ああああ? 2020-12-23 (水) 19:11:46
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*1 アプリインストール型だと管理者権限が必要な場合もあるため、顧客から貸与される端末で使いづらいため