Google Labs
Google Labs(ラボ)とは、Google社が提供するサービスの一つであり、Google社の従業員が新たな機能の開発とテストのために運営されていたもの。
今はもう単体としては存在せず、メールやカレンダーなどのサービスに機能が組み込まれている。
概要 †
要はGoogleのエンジニア達が開発した試作プログラムであり、メールやカレンダーなどのメニュー「Labs」より、個別の機能ごとにOn/Offの設定が可能。
施策だけあってGoogle社は品質を担保していないが、もちろんそうは言っても目立った不具合は解消されているし、既に浸透した機能が突然無くなったりはしない。
何ができるか? †
メールを例にすると、受信トレイの画面の右上にあるメールアドレスの右のアイコンをクリックすると、「メール設定」「メールヘルプ」「Labs」と表示されるので、「Labs」をクリックする。
すると、たくさんの利用可能な機能が表示され、それぞれ利用するかしないかを選択が可能となる。
例:
- カレンダーガジェット〜受信トレイでカレンダーのスケジュールが確認可能
- 別スタイルの署名〜署名の挿入位置を変更可能
- 既読ボタン〜メールを開かなくてもボタン一つで既読にすることができる
- マルチ受信トレイ〜ラベルやスターごとに受信トレイの表示を分けることができる
その他、このメールLabsだけでなくカレンダーLabsもあるので、Google各種サービスの利用者は、ぜひ色々お試し頂ければと思う。
全てが解決するとは限らないが、「Outlookに見劣りするなぁ」という不満は、それなりに和らぐのではないだろうか。
誕生の背景 †
Google社には、「20%ルール」という決まりがあるのだそうな。
これは、勤務時間の20%を各人に任せた自由な研究開発に充ててもよいという探究心の旺盛なエンジニアにとっては素晴らし過ぎる制度であり、実は冒頭で「試作プログラム」と表現したこのLabsは、その20%ルールの時間を使って生み出された機能なのだ。
会社に「ああしろこうしろと言われたからやる」ではなく、「こんなのがあったら便利なんじゃないか」「面白いんじゃないか」といった目線が起点であるため、例えば「酔った勢いでメールを送らないような仕掛け」など、お仕着せのシステムにはない機能が提供されている。
もちろんノリと勢いで開発された機能もあるようで、独り善がりな機能は試作のまま捨てられたこともあるとのこと。ただし、良いものは試作品ではなくGoogleとしての機能に正式採用されるものもあった。
「就業時間の20%は、自由研究に充ててください!」
そう言える企業風土は並大抵では構築できるものではない。
しかし、それができるからこそ、Googleという会社の今があるとも言えるのではないだろうか。
参考URL †
Wikipedia
Googleのイノベーションの象徴「Google Labs」が終了へ
「Gmail」複数のメールボックスの同時表示が可能に
「Gmail」日本語版にも“Labs”機能が登場
Gmailをもっと便利にする、Labsオススメ機能5選
Gmailをもっと便利にする「Google Labs」って使ってる?
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