チラシの裏/100点仕事
Last-modified: 2015-12-02 (水) 12:51:34 (3061d)
完全な品質、ないしそれを追求する姿勢のこと。
結果から言ってしまうと、即ち悪だと断言できる。
理由 †
大きくは、下記の通り。
- 有限のリソースを活用するという観点に欠けること
90点を95点にする労力は、他の赤点分野を平均点まで持って行くことに費やすべきであり、更に局地的に100点を取っても、平均点が赤点では何もならない。
これは、大局観が無いことを表し、期間・要員・そのスキルセット・予算といった根本的な要素を蔑ろにしているということになる。
- 現実逃避の温床となりやすいこと
「目の前の作業に夢中になっていれば安心できる」という人は殊のほか多く、また突っ込まれた時も「~をやっていたので」という自己弁護にも使うことができる。
気になるから、得意な分野だから、苦手な分野をやりたくないから・・・
そうなれば、充足すべき役割と乖離することが殆どとなる。
- 正しく評価できないままであること
100点に満たなければ0点、と考えている人は少なくないが、これは現在自分は何点取れるのか、どこの分野に得手不得手があるのか、正誤の傾向はどうなのか等々を把握することを放棄しているに他ならない。
それらが無ければ、「100点というゴールに向けて足りないものを考え、補う」という至極当然のアプローチにならず、精度も確度も向上しない。即ち成長しない。
ではどうするか? †
とはいえ、完全を目指すことが悪だと言っているわけではなく、むしろプロならば最終的には完全な仕事をしたいし、できていなければならない。
むしろ、だからこそ与えられた期間の中で課せられた役割を網羅的に全うすることをまず目指すべきであり、近視眼的にならないためにも、片手落ちにならないためにも、ここで最も早く担保しなければならないのが網羅性であることと考える。
全体が見えたならば、それを形にできたならば、そこで初めて気付くことがあるはず。
仕事によるでしょ?という人もあるだろうが、この考え方はプログラム開発ですら適用できる。
いち担当者としてのみやってきた人ほどアレルギー反応が出るかと思うが、これは真理であると断言できる。
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