ロジスティクス共通/納入日程行
あるオーダーにおいて、前もって計画した、或いは指定を受けた分割納入予定のこと。
概要 †
SAPでは、納期を複数の項目で表現することができる。
大方はヘッダ、落とし込んでも明細で事足りるものだが、SAPではこの納入日程行も用意されている。
下記の何れにも共通して言えるのは諸掛の話で、一度で済ませば支払わずに済んだり安く抑えられたりする運送費などのコストが増大するということで、例え当社負担とならずとも事務作業やモニタリングなどのタスクは増えることになる。
とはいえ、一度にすべてを取り扱うというリスクを分散したり、保管に掛かるコストの削減が目的であったり、一度には取り扱いできない何らかのボトルネック対応であったり、発注側にも受注側にもメリットは少なくない。
共通 †
- 数量
- 日付と時刻
販売管理における納入日程行 †
納入日程カテゴリで制御する。
・・・が、大抵はオーダー自体か、明細を分けてしまうのではなかろうか。
理由は、納入日程行が複数になるケースの殆どが在庫を引当できない場合で、且つ先方が「用意でき次第、持ってきてー」なんて言う場合は稀であり、「最低この日にこれだけ持ってきてよ」となるか「今回はこんだけでいいや」となるためである。
なお、まとめ買いで値引がある場合などは別の話で、割引された値段では買いたいけど一度にそんなに持ってこられても!というケースであれば、SAPの本来的な使い方はこちらになる。
但し、条件テクニックではグループ条件という機能があり、明細を分けた場合にも同様の処理が可能であることは付け加えておく。
購買管理における納入日程行 †
自社の仕入を分割する場合は、思うに販売管理における値引の裏返しと、倉庫ないし社内の制約かと思う。
前者は、倉庫自体のハコの大きさや倉庫業者との契約内容から一括搬入ができないケース、後者は検品業務が逼迫するので小出しにして欲しかったり、一度にできる経理への支払依頼にワクがあったりするケースでなかろうか。
グローバルトレード管理における納入日程行 †
が、グローバルトレード管理から双方への連携は完全ではないため、あまり凝るとアドオンは避けて通れないだろう。
素直に明細を分けてしまった方がよいかと思う。
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