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ロジスティクス共通/プラント

Last-modified: 2016-07-06 (水) 13:43:06 (2845d)


SAPにおける組織コードの重要項目で、会社コードの下位構造として定義する。

概要

定義の基本的な考え方

プラントは、いろいろな意味で定義することができる組織構造だが、基本的には物理的なエリアに基づいて定義されなければならない。

というのも、例えば在庫の数量や金額については細かい単位で保持しておき合計することは可能なのだが、所要管理においては、そうはいかない。

というのも、所要管理の観点では品目+プラントがウエイトの大部分を占める組み合わせであり、所要を管理したい単位以上にプラントを細かく定義してはならないのだ。

「所要なんて大して存在価値があるわけじゃない」という残念な人もいるが、SAPは実績投入マシーンではなく計画管理と予実分析が真骨頂であり、その際たるものがSAPの中でもとりわけプリミティブな機能であるMRPなわけ。

その設計思想は全体最適であり、組織別の縄張りやツバをつけとく的な発想とは全く逆サイにあるわけで、プラントに人的組織の色をつけることは愚の骨頂と言っていい。

まぁ、これは導入事例の殆どを占めるメーカーやモノ売りの会社における話であって、商社やサービスにおいては、また別の話。

また、PPを導入している場合は、製造・非製造でも分割する。
これは、単に「同じバケツに敢えて色々と放り込む必要はないから」という理由。

プラント定義の考察

そもそも、SAP標準の設計思想として、プラントは多くの数を定義することを想定していないと考える。
上記とも重複する部分もあるが、根拠は下記。

  • そもそも前提として、プラントは人的組織や意味的要素あるいはシステム的な都合でなく、地理的要素=ロケーションをベースに定義するものである。
    • なぜなら、後に実装されたソリューションはどうであれ、MRPやその源泉である所要などSAPの「ネイティブ」なロジ系機能は、人的組織を意識したものではない
    • プラントの下位構造である保管場所について、リードタイム計算や在庫移動にかかるサブプロセスはどう考えても遠隔地を想定したものではない。(ありていに言えば、プラント間転送と保管場所転送の違い)
  • 出荷業務においては人的組織の観点は劣後である。例えば、出荷ポイントとプラントは紐づくが、直接的に販売組織あるいは販売エリアの支配下にあるわけではない。
  • 在庫転送PO→DOの流れにおいて、プラントによって相手側の販売エリア=組織が決まるという仕様は、プラントごとに管轄組織が一意になるということ。つまり、組織が一意になる程度にしかプラントを定義しないということ。
    • まあ、これは仕様や思想の陳腐化とも解釈できるので、微妙かもしれない。だって、品目やその分類を問わずプラントだけで相手方組織が一意になるわけじゃないし。あるいは、在庫転送用の資材管理組織みたいなものを割り当てる前提だったりするのかもしれない。
    • 逆から見て「相手側の販売エリア=組織が一意になるくらいプラントを粉々にするのでは?」という人もいるかもしれないが、ロジの世界の王様は品目とプラントであって、その解釈は全体最適を主眼としている(というか個別最適を置き去りにする)SAPの思想に合っていない。
  • 「そもそも地理的要素ごとにプラントを定義すべき」という前提に立脚したとき、品目+プラントによって利益センタを割り当てるという仕様は、近いロケーションでその品目を管理管轄する組織は一意であるという思想
    • これはデザインがそうなんだからそうなんだろう、という考え方もあるが、グランドデザインが陳腐化したともいえる。
    • 確かに、同じ地理的エリアに属しているのに支店や営業担当などで利益センタは管理しないよ、それは会計データではなくて販売データで分析するんだよという考え方もある。

プラントそのものに保持する属性

プラントから派生する保持する属性

ロジの世界

会計の世界

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*1 評価レベルがプラントである前提