財務会計/小切手
振出人 = 小切手作成者の預貯金口座から額面金額の支払いを約束する証券のこと。
「チェック」と呼び、イギリスではCheque、アメリカではCheckと綴る。
概要 †
大金をやり取りする場合、日本のように安全な国ですら運ぶ方も受け取る方もリスキーであるため、現ナマを持ち歩くわけにはいかない。
そういった場合に現金代わりに使用する証書が小切手であり、振出人(小切手を発行する側)が自分の取引銀行に支払を委託するという流れとなる。
手形と違い †
- 裏書がない。当然ながら裏面はブランク。
- 収入印紙が不要。
- Dueという概念がなく、受取人が銀行に持ち込んだ時点で支払い可能でなければならない。つまり、基本的に振り出した時点で額面の残高が必要。でないと不渡りになってしまう。
振出人としての前提 †
- 普通預金口座でなく当座預金口座を持っている(当座勘定取引契約の締結)必要がある。
- 銀行に金を払い、小切手帳を交付してもらう。
- 当然ながら受取人(小切手を受け取る側)が銀行に持ち込んだ時点で口座に支払可能なだけ残高がなければならない。
受取人の流れ †
受け取ってから現金化するまで。
なお、表面には「この小切手の金額だけ持参人に支払ってくれ」という文言があるが、持参人が消されて受取人が指定されている場合は、小切手の裏面に記名・押印する。
振出人の銀行に提示する場合 †
支払銀行と取引がない場合で、線引小切手(後述)を換金する場合は、自分の口座へ振込依頼。
受取人(自分)の取引銀行に回収を委任する場合 †
取引銀行による。
種類 †
線引小切手 †
左上に2本線を斜めに引いておくか、斜め2本線の間に「銀行渡り」と書いてあるもの。
この場合、支払う銀行は支払う銀行自身と取引がある会社・個人、または他の金融機関にしか支払ができなくなる。
先日付小切手 †
文字通り、振出日が先日付のもの。
「この日付以降に銀行に行ってね」ということなのだが、法的な拘束力は全くなく、振出日に関わらず受取人が呈示した時点で振出日前でも換金されるため、この時点で残高不足の場合は不渡りになる。
預金小切手 †
当座取引のない会社・個人が小切手による支払いを求められた場合に振り出す小切手。
自己宛小切手、保証小切手とも呼ばれる。
銀行に支払額を預金し振出を依頼→銀行が振り出した小切手で支払→受取人は自分の取引銀行に呈示して換金という流れ。
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