財務会計/自己資本
Last-modified: 2020-06-02 (火) 14:10:51 (1396d)
株主資本や純資産とも呼ばれる、貸借対照表の純資産の部(旧資本の部)に記載されている合計を指す。
英語で言うと、ownership equity。
概要 †
具体的には資本金および資本剰余金などで構成され、株主が出資した金額と過去〜現在に至るまで会社が蓄えた金額を指す。
ROEおよび自己資本比率を計算する際 †
この場合、新株予約権や少数株主持分は含まず、また一株あたり純資産の計算における自己資本(純資産)の計算においては、新株予約権や少数株主持分に加え、優先株発行における払込額も控除される。
このように、同じ言葉でもケースによって包含する対象が変わるので注意。
自己資本と他人資本 †
自己資本は、借入金などの他人資本とは異なり返済の義務がなく、これを充実させることは資金繰りの観点からも重要。
総資本に占める自己資本の割合が多いほど、即ちその企業は返済不要の元手で事業を営んでいることを意味するため、経営の安定とも同義となる。
また、返済が強制である他人資本とは異なり、業績が悪い事業年度では配当金の支払いを見送ることができる。また、金利の負担がないことも大きな違いと言える。
自己資本と株主資本と純資産の違い †
株主資本と自己資本および純資産について、同義とする人もいるが厳密には下記であるとのこと。
株主資本=資本金+資本剰余金+利益剰余金+自己株式
自己資本=株主資本+その他有価証券評価差額金など
純資産=自己資本+少数株主持ち分+新株予約権
(※つまり、少数株主持ち分と新株予約権がない場合は自己資本イコール純資産となる)
関連 †
自己資本比率
他人資本
デットエクイティスワップ
利益剰余金
内部留保
【スポンサードリンク】
コメントはありません。 Comments/財務会計/自己資本?