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財務会計/計上基準

Last-modified: 2014-06-26 (木) 11:05:12 (2670d)
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仕訳を起こす基準のこと。



概要

在庫絡みは実在庫の移動に従うだけであるし、固定資産なんかは法律で決まっているため、注釈がなければ一般的には債権/債務と売上/売上原価の計上基準を意味することが多い。

これについて、例えば、顧客の元へ届けて納品書にサインして頂く契約であれば納品日、顧客が自社倉庫まで直接回収するならば引き渡してサインを貰ったタイミングなど、基本的には会社としての基準云々でなく、契約に準拠すべきと考える。

売上の計上基準には、大きく下記のものがある。

出庫基準

その名の通りモノを出したらタイミングを仕訳計上のトリガとすること。出荷基準とも呼ぶ。
販売管理で言うなら出庫確認をもって売上計上してok、在庫・購買管理で言えば先方の出荷をもって請求書照合伝票を登録するということ。

基本的には、在庫を払い出したことと収益を認識することに直接的な関係はなく、所有権や危険の負担が移動したタイミングで売り上げは計上すべきであることから、出荷基準は「良い判断基準」ではない。
例えば国内取引で出荷日=納品日となるようなケースであれば、出荷日で計上しても実体として納品日と一緒だからok・・・となるのだろうか。

引渡基準

その名の通りモノを受け取る方に着いたタイミングを仕訳計上のトリガとすること。着荷基準とも呼ぶ。

販売管理で言うなら先方の通知ないし納入業者の報告をもって売上計上してok、在庫・購買管理で言えば当方の入庫をもって請求書照合伝票を登録するということ。

入庫検収基準

モノを受け取る方に着き、且つ内容のチェックが済んだら、それを仕訳計上のトリガとすること。

販売管理で言うなら先方の通知をもって売上計上してok、在庫・購買管理で言えば当方の入庫をもって請求書照合伝票を登録するということ。
 在庫・購買管理においては引渡基準とあまり変わらないようにも思えるが、入庫と検収を分けて考える場合については、品質検査中在庫?という在庫のステータスで判定可能。

工事完成基準

その名の通り、工事の完成あるいは引渡や納品が完了した日をもって計上する基準。
処分可能な利益の確約は完了日である、という発想。

例えば数年がかりの案件があったとして、完成した年に一度に大金が計上されることとなり、各会計期間(年、月)の数字が大きくばらつくという欠点がある。

工事進行基準

というわけで、2009年4月からシステム屋の世界にも適用されることとなった工事進行基準。

何なのかというと、プロジェクトの進捗に応じて収益や費用を計上する、というもの。
これには期間や受注額を問わず、進行途上にあるプロジェクトの進捗について成果の確実性が認められる場合、原則として2009年4月以降の事業年度からの適用が義務付けられるとのこと。

なお、成果の確実性とは、収益総額・原価総額・決算日における工事進捗度の三つの要素の根拠ある見積のことらしい。
収益総額は簡単な話で、受注金額である。これに算定した進捗度を乗算すればok。
原価総額と進捗度は簡単な話だったり難しい話だったりして、難しく考えるとWBS上のプロジェクト進捗率であり、それが信頼に足るものにすべく会社的にWBSの書き方が云々となるかもしれないが、簡単に考えれば原価比例法で発生原価を見積原価で除算すればよい。
但し赤字を垂れ流すようなプロジェクトって後者はどうなるんでしょーかという疑問はある。

これらの要件を満たさない場合と短期プロジェクトに関しては、検収時に収益や費用を計上する工事完成基準を適用することとなるが、対象企業は上場/非上場や資本の規模を問わないため、顧客の要望に応じて開発する情報システムの多くが進行基準の適用対象となる。

じゃあ工事完成基準でいいじゃん、って解釈してしまうおめでたい人もあるだろうが、それは即ち「ウチはだらしないです」と宣言しているようなものなので、名の通った会社は大抵やらざるを得ない。
とはいえ決して大口とは言えなかったり体裁上プロジェクトという形を取っているような案件もあるわけで、これらを切り分ける会社的な基準を設け、該当するもののみ進行基準とするようになるのだろう。

一方で、どの会社だって利益目標はあるわけで、数年後に計上される億単位の金も大事だが、それを月単位で均すことで毎月の目標をクリアするという切実な理由もある。




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