SAPのオブジェクト/バリアント
Last-modified: 2016-06-16 (木) 11:47:56 (2842d)
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SAPが実現している素晴らしい機能の一つで、画面の入力項目や必須/任意入力などの項目属性を制御が可能。
概要 †
- よく使用する値などを記録し、入力の手間を省きミスを防ぐ
- システムトラブルの際、再現する条件を保存する証拠残しとして
- SAPジョブあるいはJP1などの外部ジョブ管理システムからジョブを割り当てるため
- 抽出条件の仕様や対象データのコードが曖昧だったりする場合、コーディングせずにバリアントに保持し、トランザクションコードに割当をすることで仕様変更の手間を減らす
- 仕様としては誰でも全てのデータを取扱い可能なよう開発しておき、利用者層ごとに選択条件を保存したトランザクションコードに割当することで、権限をコントロールする
などの用途で利用する。
バリアントの種類 †
- 一般的なバリアント
上記の用途で利用される、ごくごく一般的なバリアント。
誰でも保存や更新ができることは、メリットでもありデメリットでもある。 - システムバリアント
上記「一般的なバリアント」に特徴を持たせたもの。
バリアント名称はCUS&で開始する必要があり、クライアント000に格納される、最終変更ユーザしか変更できない、全クライアントで利用可能、プログラムの初回移送時に自動的に移送される等の特徴を持つ。 - トランザクションバリアント
その名の通り、トランザクションコードで呼び出される機能に対して登録するバリアント。
画面に予め固定値を埋め込む、特定の項目に入力させない或いは必須項目に属性を変更する等。 - ビューバリアント?
T-Code:SM30などでテーブルを更新する際に、全データを編集させるのではなく部分的に編集させるための機能。
例えば複数会社を導入する事例で、会計期間オープンクローズを自分の会社だけに限定させるなどの用途。 - バリアント変数
バリアントに割り当てるための変数。実行時から見た「月末」や「翌営業日」などを保持することができ、選択条件の初期提案やJOB実行時の条件指定などに利用される。
まとめ前のメモ †
- 汎用モジュールRS_VARIANT_VALUES_TECH_DATAで、バリアントの情報を取得することができる。プログラムIDとバリアント等を指定しVARIANT_VALUESには選択画面?の項目(S or P、I、EQ、値)、VARIANT_TEXTには選択画面?の項目とテキスト。
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