SAPのオブジェクト/テーブル更新ジェネレータ
概要 †
T-Code:SM30よりビュー経由でテーブルを更新をするための画面を作成するツールのこと。
主に、アドオンテーブルを登録した際に中身のデータをメンテナンスする目的で定義される。
SE16などから直接メンテナンスすることも可能だが、SE16との違いは、
- システムユーザ以外がSE16を利用する運用を取る会社は多くなく、対象のテーブル単位で権限やトランザクションコードを分ける目的で定義する
- 更新ビューにはロジックを埋め込むことができるため、簡易メンテナンスツール+αとして利用する
- ビューごとにCATTの使用も考慮する
と、いったところ。
一般的なシステムでは、マスタやトランザクションデータのイレモノを作った場合はメンテナンス用の画面もニコイチで作らざるを得ないのだが、簡単な設定でメンテ画面が登録できるのはSAPの非常に良いところ。
登録方法 †
T-Code:SE11などから対象を選択し、[ユーティリティ]メニューの[テーブル更新ジェネレータ]に遷移すると実行可能であり、これによりテーブル更新用画面(テーブル更新ダイアログ)が生成される。
T-Code:SE54からの直接登録も可能。
注意点 †
テーブルの変更時 †
テーブルの構造などを変更した場合、更新用画面と型/長さなどが一致しない場合はショートダンプが発生することがあるので注意が必要。
また、出荷クラスを変更しカスタマイズテーブル(移送対象)<->マスターテーブル(移送対象外)を変更した場合、ジェネレータの移送に関する指定(最下段のラジオボタン)の変更と再生成が必要なので注意。
データのロックについて †
このツールで作成したビューのアプリケーションロックの単位はテーブル単位となるため、ABAPでロックオブジェクトを利用したコーディングのように単一行や任意のブロックでロックする場合は利用できず、別途アドオンしなければならない。
そのため、複数の人間が同時に変更するようなデータを取り扱う目的には合わず、更新頻度が低く特定の部署やロールに属するメンバしか更新しない場合に使用するのが良い。
データの移送 †
半ばカスタマイズ的な役割のテーブル&データについては、開発機で登録して移送する運用が考えれるが、SE54で登録する際、更新ダイアログ変更画面下部の「ダイアログ移送詳細」の記録ルーチンを「標準記録ルーチン」としておくこと。
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