SAPの共通用語/ユーザタイプ
ユーザマスタの項目の一つで、ユーザの性質とログオン可能な環境を住み分ける項目。
ざっくり概要 †
- A ダイアログユーザ
通常はこれ。ほぼ何でもできる。 - B システム
バックグラウンドJOB用のユーザ。GUIでログオン不可。 - C 通信
RFC用のユーザ。GUIでログオン不可。バックグラウンドJOBが不可で、多重ログオンは可。 - S サービス
ITS用のユーザ。多重ログオン可能。 - L 参照ユーザ
インターネットユーザなんかに使うらしい。 コードの一文字目が"$" でなければならないとのこと。
ヘルプからの引用 †
ダイアログ 'A' †
通常のダイアログユーザは、すべてのタイプのログオンで 1 人が使用します。
ダイアログログオン時には、失効パスワードと初期パスワードがチェックされ、パスワードの変更オプションが提供されます。
多重ログオンはチェックされ、必要に応じてログに記録されます。
システム 'B' †
内部的なシステム処理 (-> バックグラウンド処理) またはシステム関連の処理 (->ALE、ワークフロー、TMS、CUA など) を行うには、システムユーザのタイプを使用します。
ダイアログログオン (SAP GUI 使用) はできません。このタイプのユーザは、パスワード有効期間の一般設定からは除外されます。ユーザ管理者だけが、SU01 (ジャンプ -> パスワード変更) を使用してパスワードを変更することができます。
通信 'C' †
タイプ通信のユーザは、システム間のダイアログを使用しない通信 (-> RFC または CPIC) 用に使用します。
ダイアログログオン (SAP GUI 使用) はできません。
パスワードの有効期間の一般設定は、このタイプのユーザに適用されます。このタイプのユーザは、ユーザ自身のパスワードを変更することができます (ダイアログユーザと同様)。パスワード変更のダイアログが、呼出元 (RFC/CPIC クライアント) によって提供されなければなりません。RFC 汎用モジュール USR_USER_CHANGE_PASSWORD_RFC または RFC API 機能 RfcOpenEx() を使用してパスワードを変更することができます。
サービス 'S' †
タイプサービスのユーザは、より大きいグループのユーザが匿名で利用可能なダイアログユーザです。通常、このタイプのユーザには、非常に限定された権限しか与えられません。
たとえば、サービスユーザは ITS サービスや公開 Web サービスを使用した匿名システムアクセスに使用されます。ある個人が認証されると、サービスユーザを使用して匿名で開始されたセッションは、ダイアログユーザを使った個人セッションとして続行することができます( SUSR_INTERNET_USERSWITCH を参照)。
ログオン時、システムは失効パスワードと初期パスワードのチェックを行いません。パスワードはユーザ管理者だけが変更できます。
多重ログオンが許可されます。
参照 'L' †
サービスユーザと同様、 参照ユーザも一般ユーザであり、特定の人間には割り当てられません。参照ユーザではログオンできません。参照ユーザは、追加権限を割り当てるためだけに使用されます。参照ユーザは、インターネットユーザに同一の権限を与えることを目的として導入されています。
ロールタブでは、参照ユーザを指定してダイアログユーザに追加権限を割り当てることができます。通常、参照ユーザの割当はアプリケーションが制御します。参照ユーザの名称は変数を使って割り当てることができます。この変数の先頭は "$" でなければなりません。参照ユーザへの変数の割当は、トランザクション SU_REFUSERVARIABLE を使用して行います。
この割当は、CUA ランドスケープの全システムに適用されます。割り当てられた参照ユーザがいずれかの CUA 子システムに存在しなかった場合、割当は無視されます。
ユーザタイプ別の可能なアクション †
プロパティ/ユーザタイプ | ダイアログ(A) | 通信(B) | システム(C) | サービス(S) |
ダイアログログオン (SAP GUI) | X | - | - | X |
多重ログオン | - | X | X | X |
RFCログオン | X | X | X | X |
バックグラウンドジョブ実行 | X | - | X | X |
パスワード変更 | X | X | - | - |
ログオンチケット生成可能 | X | X | - | - |
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