[[得意先マスタ]]において、[[販売組織>販売管理/販売組織]]・[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]・[[製品部門>販売管理/製品部門]]の組み合わせ([[販売エリア>販売管理/販売エリア]])ごとに登録する従属マスタのこと。
「登録する」ではなく、「拡張する」と表現される。
[[支払条件>財務会計/支払条件]]や[[取引先機能>ロジスティクス共通/取引先機能]]、価格決定の要素の一つ[[得意先価格決定区分>得意先マスタ/得意先価格決定区分]]、[[請求書一覧日程>得意先マスタ/請求書一覧日程]]などを保持する。
ここで拡張する[[販売エリア>販売管理/販売エリア]]のうち、[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]や[[製品部門>販売管理/製品部門]]については、複数存在する場合に参照する値を定めることができ、必ずしも全てのパターンで拡張する必要はないのだが、[[販売組織>販売管理/販売組織]]だけは参照という考え方が存在しないため、[[SD>販売管理]]で[[得意先マスタ]]を使用するためには、少なくとも[[販売組織>販売管理/販売組織]]では拡張しなければならない。
例えば、[[販売組織>販売管理/販売組織]] A・B・C、[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]] 10・20・30、[[製品部門>販売管理/製品部門]] 01・02・03とあり、[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]] 20と30の参照流通チャネルが10、[[製品部門>販売管理/製品部門]] 02・03の参照製品部門が01だとする。
この場合、[[販売組織>販売管理/販売組織]] A・B・Cそれぞれで[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]を登録したい場合([[販売組織>販売管理/販売組織]] A・B・Cが[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]] 10・20・30で商品を顧客に供給し、[[製品部門>販売管理/製品部門]] 01・02・03の商品群を扱う場合)、最もマスタ登録件数を少なくしたければ上記参照の設定を行い、[[販売エリア>販売管理/販売エリア]]A-10-01、B-10-01、C-10-01の三件を登録すればよい。
もし参照の設定を行わない場合は、A-10-01 A-10-02 A-10-03 A-10-01 B-10-02 B-10-03 C-10-01 C-10-02 C-10-03の9件の拡張が必要となる。
同じ得意先に対して複数の部課が取引をすることは珍しくないが、複数の供給経路で複数の商品軸を提供するケースはさほど多くなく、更にそれぞれマスタ設定を住み分けるニーズは高くないため、[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]や[[製品部門>販売管理/製品部門]]が複数定義されている場合は運用負荷の低減のためにも「参照」は意識すべき。
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