[[販売管理]]の世界において、先行伝票と後続伝票を繋ぐ仕組みのこと。
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#contents
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* 受注伝票の登録 [#c4f11463]
** 受注伝票→受注伝票 [#l093577e]
業務的なつながりというよりも、リピートオーダー時に単に元伝票の内容をコピーしたい場合。
稀に、元オーダーの請求→返品という流れを実現することも。
** 請求伝票→受注伝票 [#u4449b1e]
業務的には、元オーダーの請求→返品という流れが多い。
* 出荷伝票の登録 [#z8046b41]
** 受注伝票→出荷伝票 [#g0f38264]
こちらは、よくある「受け付けたオーダーを出荷する」という業務。
*** ヘッダ [#e53dc84c]
-受注条件
特定の必要条件が満たされていることを確認する[[ルーチン>SAPの拡張手段#h9fd20e0]]のこと。
標準の001で言えば、
--起票対象の[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]間で参照伝票の[[販売伝票カテゴリ>販売管理/販売伝票カテゴリ]]が異なっていないこと
--資金管理ステータスが未処理でないこと
--拒否ステータスがC以外かつ与信ステータスがAでない場合([[受注伝票>販売管理/受注伝票]]明細に[[拒否理由>販売管理/拒否理由]]が立っていない与信エラー明細を除外)
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]ヘッダのオブジェクト番号がブランク以外で、[[汎用モジュール>SAPのオブジェクト/汎用モジュール]]SD_STATUS_VBAK_CHECK_INTERNの戻り値が0以外
-受注結合条件
複数の[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]を[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]にまとめる場合の要件を確認する[[ルーチン>SAPの拡張手段#h9fd20e0]]のこと。
標準の051で言えば、対象伝票の中での下記の項目差異をチェックしている
--[[受注結合区分>販売管理/受注結合区分]]
--[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]に割り当てられている[[出荷伝票タイプ>物流管理/出荷伝票タイプ]]
--[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]に割り当てられている[[請求伝票タイプ>販売管理/請求伝票タイプ]]
--[[販売組織>販売管理/販売組織]]
--[[一括納入区分>販売管理/一括納入区分]]
-ヘッダデータのデータ転送
-外部システムからのヘッダデータ転送
-データ転送VEKP用所要量コピー
-明細番号コピーフラグ
参照元から伝票明細番号をコピーするか否か。
*** 明細 [#bddc5495]
-受注条件
ヘッダと同じく、特定の必要条件が満たされていることを確認する[[ルーチン>SAPの拡張手段#h9fd20e0]]のこと。
標準の101で言えば、
--明細の出荷ステータスがブランク(デビクレなど[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]の起票対象外の場合)
--明細の出荷不完全ステータスがC以外かつ元[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]の修正出荷タイプが[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]と異なる場合
--出荷ステータス、明細の全体出荷ステータスがCの場合(元伝がすべて出荷完了の場合)
--[[出荷ポイント>物流管理/出荷ポイント]]が異なる場合
[[出荷ポイント>物流管理/出荷ポイント]]は[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]のキー項目であるが、実はシステムチェックでなく[[ルーチン>SAPの拡張手段#h9fd20e0]]でのチェックに過ぎない。ちなみに、このチェックを外すと[[出荷ポイント>物流管理/出荷ポイント]]寄せられた伝票が登録できる。
--[[ロット>ロジスティクス共通/ロット管理]]のシステム的なチェックに抵触する場合
[[出荷明細カテゴリ>物流管理/出荷明細カテゴリ]]のロット確認なしフラグがOff((※[[入荷伝票>物流管理/入荷伝票]]で使用))かつ[[ロットレベル>ロジスティクス共通/ロットレベル]]等が不正の場合
--受注ヘッダの与信ステータスが完了(C)かつ受注明細の与信ブロックがOnの場合
--受注明細のオブジェクト番号がブランク以外で、SD_STATUS_VBAK_CHECK_INTERNの戻り値が0以外
--[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]の法令チェックフラグがOnかつ元伝の[[受注伝票タイプ>販売管理/受注伝票タイプ]]の参照出荷タイプと[[出荷伝票タイプ>物流管理/出荷伝票タイプ]]が異なる場合
-明細データ
-外部システム明細
-ビジネスデータ
-[[伝票フロー>SAPの共通用語/伝票フロー]]更新フラグ
[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]→[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]のようにオーダーの流れに従うなら更新するが、単純にテンプレートの様な[[伝票>SAPの共通用語/伝票]]コピーであれば、邪魔なだけなのでオフにする。
標準の[[引合伝票>販売管理/引合伝票]]であれば完了規則Aが設定されており、最初の参照すると明細ステータスが「完了」になるという動きで、[[見積伝票>販売管理/見積伝票]]であれば完了規則Bで全数量が参照されると明細ステータスが「完了」、一部数量の場合は「部分参照」となる。
-数量計算フラグ
参照元のオーダー数量を取り崩すか否か。
* 請求伝票の登録 [#yd7e2932]
** 受注伝票→請求伝票 [#yd7e2932]
[[デビットメモ>販売管理/デビットメモ]]や[[インボイス>販売管理/インボイス]]など出荷を伴わない流れを表現する場合と、[[販売返品>販売管理/販売返品]]がある。
後者については、SAP標準のコンフィグである受注参照か、「通常の[[在庫出荷>販売管理/在庫出荷]]フローと同じ方がわかりやすい」「売上・売掛の逆仕訳は担保である在庫の納入をトリガにすべき」等の理由から出荷参照にするかは検討ポイントになる。
ただし、業務的に考えれば、返品というのは大抵は品質不良や破損など出荷側に責任があることが多いが、後者の場合は「在庫を返納してもらうまで、そこから先の手配はしませんよ」ということでもあるため、やはり受注参照が無難かと思う。
*** ヘッダ [#bcb36cef]
*** 明細 [#r71668e0]
** 出荷伝票→請求伝票 [#yd7e2932]
*** ヘッダ [#u6cf66b9]
-コピー条件
上記と同じく、特定の条件が満たされているかチェックする。
標準の003で言えば、
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]ヘッダの[[請求ブロック>販売管理/請求ブロック]]が立っている場合
--請求ステータスがブランク
[[会社間取引>販売管理/会社間取引]]でない、荷動きのみの[[在庫転送オーダー>購買管理/在庫転送オーダー]]など[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]の対象外を省く
--請求ステータスがC
[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]起票済みを省く
--在庫移動ステータスがCでない
[[出庫確認>物流管理/出庫確認]]が済んでいない伝票を省く
--請求不完全ステータスがCでない
不完全を省く?
--全明細請求不完全ステータスがCでない
不完全を省く?
--[[POD関連>物流管理/出荷証明]]かつPODステータスが未了の場合
その通り
-輸出データ設定フラグ
貿易タブの内容を、[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]からコピーするか、[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]で再決定するかを設定する。
-[[ソートキー>財務会計/ソートキー]]
[[消込管理>財務会計/消込管理]]や[[会計伝票>財務会計/会計伝票]]のレポーティングで使用する[[ソートキー>財務会計/ソートキー]]について、下記から選択できる。
--A [[購買発注番号>販売管理/得意先発注番号]]
--B [[受注伝票>販売管理/受注伝票]]番号
--C [[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]番号
--D 外部出荷伝票番号
--E 実績請求伝票番号
--F 外部出荷番号 (利用可能な場合)/出荷番号 (利用できない場合)
-[[参照伝票番号>財務会計/参照伝票番号]]
ソートキーと同じく、[[消込管理>財務会計/消込管理]]や[[会計伝票>財務会計/会計伝票]]のレポーティングで使用する[[ソートキー>財務会計/ソートキー]]について、下記から選択できる。
--A [[購買発注番号>販売管理/得意先発注番号]]
--B [[受注伝票>販売管理/受注伝票]]番号
--C [[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]番号
--D 外部出荷伝票番号
--E 実績請求伝票番号
--F 外部出荷番号 (利用可能な場合)/出荷番号 (利用できない場合)
*** 明細 [#h255a23d]
-コピー条件
上記と同じく、特定の条件が満たされているかチェックする。
標準の003で言えば、
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]明細の請求ブロックが立っていないこと
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]明細の請求ブロックが立っていないこと
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]ヘッダの請求ブロックが立っていないこと
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]明細の請求ステータスがブランクでない(請求関連なし)こと
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]明細の請求ステータスがCでない(請求済み)こと
--元伝が価格不完全でないこと
--全明細請求不完全ステータスがCでない(不完全?)
--[[支払人>得意先マスタ/支払人]]に[[請求ブロック>販売管理/請求ブロック]]が立っていないこと
--明細コピー規則の「請求数量」がFかつ請求書受領数量がゼロの場合(Check if the invoice has been received from the t
hird party vendor)((おそらく、明細カテゴリTASでの仕入先直送))
--会社間取引ステータスがブランク(関連なし)かつ(たぶん)[[プラント>ロジスティクス共通/プラント]]が属する[[会社コード>財務会計/会社コード]]と[[販売組織>販売管理/販売組織]]の[[会社コード>財務会計/会社コード]]が異なる場合
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]ヘッダのオブジェクト番号がブランク以外で、[[汎用モジュール>SAPのオブジェクト/汎用モジュール]]SD_STATUS_VBAK_CHECK_INTERNの戻り値が0以外
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]明細のオブジェクト番号がブランク以外で、[[汎用モジュール>SAPのオブジェクト/汎用モジュール]]SD_STATUS_VBAK_CHECK_INTERNの戻り値が0以外
-データ転送
[[分割基準>販売管理/分割基準]]もここで定義し、1つの[[販売伝票>販売管理/販売伝票]]に対して常に1つの[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]を作成するためには標準の[[ルーチン>SAPの拡張手段#h9fd20e0]]003(個別請求書)が利用可能。
標準の007で言えば、下記の項目差異をチェック。
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]の[[製品部門>販売管理/製品部門]]
--[[受注伝票>販売管理/受注伝票]]の[[流通チャネル>販売管理/流通チャネル]]
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]の[[部門コード>物流管理/部門コード]]
--[[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]の[[入荷ポイント>物流管理/入荷ポイント]]
-請求数量区分
上記の請求数量区分と一緒で、下記から選択。
--A 受注数量 < 請求数量
--B 出荷数量 < 請求数量
--C 受注数量
--D 出荷数量
--E 入庫数量 < 請求数量
--F 請求受領数量 < 請求数量
--G 累積ロット数量 < 請求数量
--H 累積ロット数量
--I 購買数量 < 請求済数量
-数量計算区分
参照元のオーダー数量を取り崩すか否か。
-[[価格設定タイプ>価格設定/価格設定タイプ]]
[[請求伝票>販売管理/請求伝票]]の[[価格設定]]についての取り扱いを規定する。詳細はリンク先参照。
-価格の[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]設定区分
[[価格設定]]において使用する[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]の規定。
--ブランク 何もしない。
--A [[受注伝票>販売管理/受注伝票]]からコピー
--B [[会計換算レート>販売管理/会計換算レート]]を適用
--C [[請求日付>販売管理/請求日付]]時点の[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]
--D [[価格設定日>価格設定/価格設定日]]時点の[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]
--E システム日付((タイムゾーンは考慮されるのか?))時点の[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]
--F [[サービス提供日>価格設定/サービス提供日]]時点の[[換算レート>SAPの共通用語/換算レート]]
-累積原価フラグ
[[ロット分割>ロジスティクス共通/ロット分割]]した明細の[[品目原価>在庫管理/品目原価]]を、親明細にコピーするか否か。
-価格参照区分
[[価格設定]]の元ネタを何にするか。
--ブランク [[受注伝票>販売管理/受注伝票]]
--A 購買発注
--B 購買発注/出荷
--C 不使用
--D [[出荷伝票>物流管理/出荷伝票]]
--E 出荷/指図
--F 運賃
--G 外部
** 請求伝票→請求伝票 [#yd7e2932]
請求取消以外にあまり使用することが無いように思うが、仮請求からの本請求、サービスの返品や返金(契約取消)などだろうか?
*** ヘッダ [#z37e8e3c]
*** 明細 [#v46ea6c9]
* 転送と条件 [#yd7e2932]
-[[コピールーチン(コピー規則)>SAPの拡張手段#x3aed7b5]]
-[[コピールーチン(データ転送)>SAPの拡張手段#xedc01d3]]
-[[価格設定タイプ>価格設定/価格設定タイプ]]
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