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販売管理/信用状 の変更点

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Letter of CreditやL/Cと表記する、輸入者が取引銀行に依頼して発行してもらう銀行の買取保証書。

* 概要 [#q758c08f]
L/Cは、信用銀行を経由し、企業が取引をしている銀行間が取引を保障する、というもの。
つまり、売りたいが相手方がよく分からなくて不安で、代金の回収ができなくならないように保険をかけるという性質となる。

** メリット [#t0da1bcf]
売主は買主から直接代金を受け取るのではなく、一度L/C発行銀行で貨物([[船荷証券>ロジスティクス共通/船荷証券]]、為替手形他船積書類)を買い取ってもらい、その銀行から代金を回収する形になるため、基本的には売主は代金の回収が確実に行えると考えていい。

買い手は、銀行を通して送られて来た[[手形>財務会計/手形]]を決済し、引受して[[船荷証券>ロジスティクス共通/船荷証券]]を渡してもらい、それを船会社に提出し、貨物を引き取ることとなる。

売り側では、仮に出荷後に客が倒産したなど代金の回収が困難である場合でも、L/C取引であり且つL/Cの記内容どおりに契約を履行していれば銀行は代金を支払い、買い側では銀行が商品が届かない場合の保障を銀行が行うこととなる。

** デメリット [#z6e6dae4]
そのためには売主はL/Cで指示された通りの内容の書類を作らなければならず、例え誤字脱字があったとしても、一字一句も間違いの無く仕上げなければ、銀行は買取ってくれなくなる。

また、保険をかける = 保険料にあたる支出があるということであり、発行(開設)手数料・買取手数料・取立手数料・Discrepancy費((買取のため銀行に持ち込まれた書類が信用状の条件に合致しない場合。ディスクレ。))など様々なコストが発生する。
それは決して安くは無く、20,000〜50,000くらいはかかってしまうため、年間で見た場合のコストは馬鹿にならないため、少額の取引では用いられることはなく「それでも担保したい取引」で使われる。

** 主な流れ [#g94a15e6]
+信用状の発行依頼
売買契約の締結にともない、買主は取引銀行に対し信用状の発行を依頼する。
+信用状の発行
買主から信用状の発行依頼を受けた取引銀行が、売主の取引銀行宛に信用状を送付する。
+信用状の通知
売主の取引銀行が、売主に対して信用状の到着を通知し、交付する。
これにより、仮に買主が支払をトンズラしても信用状を発行した買主の取引銀行に対して代金を請求することが可能になる。
+商品の船積
信用状を入手した売主は、契約条件に従って商品を船積する。
+[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]の入手
船会社は貨物と引換えに、売主に[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]を発行します。
+荷為替手形の買取依頼
売主は、信用状の原本・[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]や[[Invoice>販売管理/インボイス]]などの船積書類を添付した上で、取引銀行に荷為替手形(自己指図為替手形)の買取りを依頼する。
これにより、売主は商品代金の早期回収を図ることができる。
+荷為替手形の送付
荷為替手形の買取依頼に応じた売主の取引銀行は、信用状を発行した買主の取引銀行に対して荷為替手形と船積書類等を送付する。
買主の取引銀行は荷為替手形等を受け取り、売主の取引銀行に代金を支払うとともに、買主に対して、荷為替手形の引受けを要求する。
+荷為替手形の引受け、[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]の受け取り
買主は、荷為替手形の引受けと引換えに、[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]を受け取る。
+貨物の受け取り
船会社より、[[B/L>ロジスティクス共通/船荷証券]]と引換えに貨物を受け取る。

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