事業継続計画・事業継続管理 の変更点
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2011.3.11から注目を高めた、BCPについて。 ---- #contents ---- * あらまし [#sf59cf5b] BCPという単語が独り歩きしている感もあるので、まずは言葉の定義から入ることとしたい。 ** 事業継続(ビジネスコンティニュティ)とは [#jed4c15b] そもそも、BCPの「BC」とは、Business Continuityつまり事業継続を指す。 そもそも、BCPの「BC」とは、Business Continuity、つまり事業継続を指す。 企業活動においては、災害や事故および不祥事などのリスクを抱えており、これらが顕在化すると、ビジネスを続けることができない状態になり得る。 その状態が長引けば長引くほど事業収入の低下および機会損失による逸失、企業の信用や評価が下がることとなり、最悪の場合は倒産に追い込まれてしまうケースもある。 企業活動においては、潜在的に災害や事故および不祥事などのリスクを抱えており、これらが顕在化すると、ビジネスを続けることができない状態になり得る。 これに対し緊急事態が発生した際においても事業あるいは重要な業務を中断させない、あるいは中断した場合にも早期に復旧し損失を最小化する試みをいう。 その状態が長引けば長引くほど事業収入の低下および機会損失による逸失、現金回収の支障、企業の信用や評価の低下を招くリスクがあり、最悪の場合は倒産に追い込まれてしまうケースもある。 これに対し、予め有事の際の対応を取り決め備えることで、計画を立て緊急事態が発生した際においても事業あるいは重要な業務を中断させない、あるいは中断した場合にも早期に復旧し損失を最小化する試みをBCPという。 仮に緊急事態によって事業の中断を余儀なくされたとき、どのようなことが起こるか? 現場の従業員と連絡がつかず、事業がなかなか再開できないこともあるだろう。 業を煮やした顧客が競合他社に流れることもあるだろう。 結果としてマーケットのシェアが下がることもあるだろう。 更に、企業評価や信用を無くしてしまうこともあるだろう。 事業収入は得られないのに支出ばかり重なってしまうこともあるだろう。 特に交通インフラやライフライン関係など公共性の高い事業を営む企業においては社会的責任とみられ、リスク管理において非常に重要な、トップレベルの経営課題と言って差支えない。 *** 事業継続と防災/災害対策の違い [#y34141c5] ''ああ、災害対応のことね。'' ''大規模地震対策のことね。'' BC(P)というと、こういったリアクションをする人もあるが、本質的に異なる。 BC(P)は、災害に限らずあらゆる緊急事態および緊急事態を招くリスクを想定したもので、損害を最小限に軽減すること・中核事業を継続すること・中断を余儀なくされても速やかに復旧することを目指しており、後述のBCPは、そのために常日頃から行うべきことや発生時の対応・手段を取り決める計画を指す。 事業継続(計画)は防災/災害対策を包含し更に対策を取ったうえで復旧についても論ずるという点、防災/災害対策は事業所が軸足となるが事業継続は製品やサービスなどビジネスがベースとなる点、防災/災害対策は人命に重きを置くが事業継続はビジネスドリブンのため顧客や取引先などの利害関係者が軸となる点、ビジネスが主である以上は総務でなく営業部が主体的に関与すべき点などが具体的な違いと言える。 つまり、ビジネス第一である以上、トップマネジメントの関与は必須である。 *** 事業継続とコンティジェンシープランの違い [#nc7f2960] ''[[コンティンジェンシープラン]]は既に立てている。'' しばしばBC(P)と混同されることもあるが、一言でいえば、[[コンティンジェンシープラン]]は緊急事態発生後の対応に重きを置いており、BC(P)は緊急事態が起こる前の事前対策や直後対応だけでない復旧なども包含している。 ** 事業継続計画(ビジネスコンティニュティプラン)とは [#vd78756c] Business Continuity Planという表記の通り、どのようなリスクがあるかを洗い出し、中核業務を絞り込み、復旧計画を定めるなどして上記のBCを整理・計画化したもの。 一次的な要素としては、各種バックアップ整備・仮オフィスの確保・従業員の安否確認・指揮・命令系統の規定・要員の確保などがあり、二次的な要素としては顧客流出への対策・原料仕入の代替取引先の規定などがある。上記BCの項でも触れたが、企業単体の問題ではなく、顧客や取引先全般、サプライチェーン全体を巻き込んだトピックと言える。 *** 具体的な「緊急事態」 [#wb2e0e92] 一言に緊急事態といっても、その原因や可能性は多岐にわたる。 当然ながら、one by oneで対策を練らなければ対応は具体的でも現実的でもなくなってしまうが、想定外の事象に起因する場合に役立たずになってしまう。 そのため、固有の対策を立てることも重要ながら、「どんなことが起きたら困るか」から入るのも一案ではないだろうか。 -電力供給不足・停電 -地震・台風・火災・津波など災害 -大事故・交通マヒ・犯罪・テロ -ウイルス感染 -不正アクセス -情報漏洩 -文書やデータの改竄 -通信障害 -機器故障 -商品の欠陥、リコール -職員による不正行為、 -破壊的なシステム障害 -パンデミックなどの重度の感染症 -事業所閉鎖 -従業員のストライキ *** BCPの「あるある」 [#i3970414] -''IT部門に既に指示し、実施させているからok。'' どの事業に重きを置くか、どの程度の精度の計画を立てるか、バックアッププランのためにどの程度の予算や人員を割くかなどについては、担当者レベルはもちろんIT部門長レベルでも不足。 これは力量がどうだという話ではなく、「会社にとって、何がベストか」「会社として、何をコアとするか」などは、会社目線で考える人つまりトップマネジメントが判断すべきこと。 もちろん一から十まで、例えば防災袋の選定にまで関わるべきとは言わないが、判断基準が「会社にとって」である役職の関与は必須と考える。 -''既にウチの会社は対応している。震災後、すぐに取り掛からせた。'' BCPは、一度定めたら終わりという性質ではない。詳しくは下記BCMの項に譲るが、体制・ルール・手順などの見直し、緊急対応が可能であるよう教育訓練を実施する等、やりっぱなし・つくりっぱなしではいけない。 -''手順書なら作ったよ。'' 手順書の作成は重要ながらも、BC「P」はプランのことで、ドキュメンテーションではない。 詳細はBCMの項に譲るが、自社の事業・業務を理解し、よく準備をし、定め、それを定着 させるべく教育・啓蒙し、あるべき状態であるかを診断し、その状態を維持し、状況の変化に合わせて更新する・・・というサイクルこそが重要。 -''具体的に何をすればいいの?''、''これで充分なのかわからない'' よほど余裕があるのなら、いきなりBCPコンサルタントに投げてしまってもよいのかもしれないが、やはり「自らが」「我が身になって」考えることが肝要。 そうは言っても・・・と言うことであれば、まずは内閣府や中小企業庁から出ているガイドラインに目を通して頂きたい。 -''そんな大げさなものは、必要ない。'' 大仰だと身構える気持ちはわかるし、計画がオーバースペックに思えたり、そこに充分な予算を費やすことができなかったりするだろう。 しかし、例えばオフィスからの死傷者なんて、言うまでもなく出ない方が良いに決まっているわけで、高層ビルにオフィスがある人は、キャビネが倒れたり物が落ちてきたりしたのを見たかと思う。これによって怪我人が出ないよう「高いところに物を置かない」「棚を固定する」なんかは直ぐにできる。 また、日本人は被害を目の当たりにするまでは災害を軽視したり甘く見る傾向があるが、揺れたら即デスクの下に潜る意識を徹底させたり、 ヘルメットや非常食をデスクの下に配備したり、なんだっていい。 ドキュメントや方法論は必ずしも重要でなく、また、周りが・世間が取り組んでいるからではなく、自らのために考え、できることからやればいい。 *** BCPの策定 [#k760d250] 詳しくは[[事業継続計画の策定]]に譲るが、まずは[[ビジネスインパクト分析]]を行い、自社の業務が持つリスクとそれが及ぼす損害を洗い出し、優先的に復旧すべき業務、そのために必要な条件をはっきりとさせ、復帰時間の目標や手順を定める。 その上で、後述のBCMのもと定期的な見直し等の管理を行ってゆく。 くどいようだが、作って終わりではないということはお忘れなきようご認識頂きたい。 BCPだけでなく、計画や管理が本質的に目指すところは''継続的改善''であり、[[PDCA>PDCAサイクル]]を繰り返すことでクオリティを維持向上することに意義がある。 いきなりパーフェクトに仕上げることは不可能であるし、ドキュメント化は始まりに過ぎない。 :参考| [[事業継続ガイドライン>http://www.bousai.go.jp/MinkanToShijyou/guideline01.pdf]] [[事業継続計画(BCP)の文書構成モデル例 第一版>http://www.udri.net/portal/kigyoubousai/model-no1-1.pdf]] [[中小企業庁>http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/index.html]] [[2分で分かる!そもそもBCPとは?(KDDI)>http://www.kddi.com/business/oyakudachi/square/bcp/slide.html?bid=bd_bh_pr-bcp_99021 ]] ** 事業継続管理(ビジネスコンティニュティマネジメント)とは [#d2280da5] BCM (Business Continuity Management)は事業継続マネジメントとも呼ばれ、企業がBCに取り組むにあたって、計画(BCP)〜導入と運用〜監視〜改善という継続的なライフサイクルを包含する、統括的な管理を指す。 本来は計画プロセスも含むが、敢えてBCP部分を切り離すと、下記のようになる。 ・BCPで定めた計画を従業員等に教育し、成果を測定する ・変化するビジネス環境に追随すべく、定期的あるいは大きな変化ごとにBCPを見直す ・実際の事件事故や他社事例および最新の動向などを反映する ・教育の結果やBCPの改善点をトレーニング内容に取り入れ、実施する 詳しくは[[事業継続管理の運用]]に譲るが、これらを正しく運用するには、''いかに事業継続の文化を社内に浸透させ、定着させるか?''が唯一無二のポイントと言っていい。 トップダウンで行うテーマでありながらも従業員との合意形成は重要であり、緊急時に何をすべきかを理解し納得できていなければ、有事の際に行ってもらうことや場合によっては出社してもらうことは叶わない。((ペナルティを課せばいいという過激派も在るかもしれないが、現実的でない)) そのため、BC''P''で計画するだけでなく、BC''M''での啓蒙活動、測定や最新化および維持が肝要で、年次以上の実施+従業員の入社都度はボトムとして必要ではないだろうか。 とはいえ、BCPと同じく必ずしも初めから大仰な運営を前提とするのではなく、手近なところから定め、ライフサイクルの中でより確かなものにしていくことが良いのではないかと思う。 * 参考URL [#v9a80a5d] [[Wikipedia>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E7%B6%99%E7%B6%9A%E8%A8%88%E7%94%BB]] [[BCM Navi>http://www.newton-consulting.co.jp/bcmnavi/]] 【参考】[[大塚商会のBCP(事業継続計画)ソリューション>http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/bcp/]] [[中小企業庁 中小企業BCP策定運用指針>http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/index.html]] ~ ~ CENTER:【スポンサードリンク】 #htmlinsert(amazon_book_bcp) ~ ~ ---- #pcomment(reply)
